少量の細胞および組織からmiRNAとトータルRNAの精製用
miRNeasy Micro Kitは、少量の細胞、選別した細胞、凍結切片からのLCM(レーザーキャプチャーマイクロダイセクション)サンプル、様々な動物およびヒト組織から、 miRNAやその他のsmall RNAを含むトータルRNA精製用にデザインされています。
miRNeasy Micro Kit は分子生物学実験用です。疾病の診断、治療または予防の目的には使用することはできません。
miRNeasy Micro Kitは、少量の培養細胞(最高1 x 106 個の細胞)および様々な動物およびヒト組織(最高5 mgの組織)から、 miRNAやその他の小分子RNAを含むトータルRNA精製用にデザインされています。本キットは、フェノール/グアニジンをベースにしたサンプル溶解法とシリカゲルメンブレンによるトータルRNAの精製を組み合わせています。
キットに入っているQIAzol Lysis Reagentはフェノールとグアニジンチオシアネートの混合溶液で、組織の溶解を容易にし、RNaseを阻害し、また有機溶媒抽出によりほとんどの細胞のDNAとタンパク質をライセートから除去するようにデザインされています。QIAzol Lysis Reagentでのサンプルのホモジナイゼーション後、クロロホルムを添加、遠心操作後RNAが上部の水層に含まれます。水層を採取し、RNAをRNeasy MinElute Spin Columnで精製し、夾雑物を洗い流します。RNeasy MinElute Spin Columnのユニークなデザインにより最少溶出容量はわずか10 µlで、RNAを濃縮します。
miRNeasy Micro Kit は約18ヌクレオチド(nt) 以上のRNAを含むトータルRNAの精製を実現します。また、miRNA濃縮画分とトータルRNA(>200 nt) 画分を別々に分離精製することもできます(フローチャート“miRNeasy 操作手順”)。miRNAを含むトータルRNAは、リアルタイムRT-PCRによるmiRNA定量に最適です。別画分でsmall RNAを濃縮することは、mRNAとrRNAがバックグランドの増加につながる可能性がある特定のアプリケーションでは有利といえます。
層分離後に水層からmiRNAを含むトータルRNAの完全自動精製がQIAcube上で可能です(図“ 少数細胞からmiRNAの再現性のある高い回収”)。革新的なQIAcubeはQIAGENスピンカラムを操作するために高度なテクノロジーを駆使しており、ロースループットサンプルの自動調製を、ラボにおける様々な実験操作ステップでスムーズに取り込むことができます。 QIAcube を用いたサンプル調製はマニュアル操作と同じプロセス (例えば、溶解、結合、洗浄、溶出) で行なわれるため、高品質RNAの精製にお手持ちのmiRNeasy Micro Kit を使用することができます。
miRNeasy Micro Kit は以下のような様々なアプリケーションに使用するmiRNAを含むトータルRNA精製を実現します。
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