どのようなタイプのサンプルでも一定したDNA収量
長期安定性
REPLI-g増幅の模式図
ゲノムDNA、ヘパリンおよびEDTA保存全血を含む様々なスタートサンプルをREPLI-g MidiおよびMini Kitで増幅した。40 µg (Midi Kit)および8~10 µg(Mini Kit)の典型的な収量が得られた。
REPLI-g Mini Kitを用いたゲノムDNAの増幅は3つの基本的な操作ステップが必要である。テンプレートDNAのフラグメント化および損傷を避けるため、まずサンプル(10 ngの精製ゲノムDNA 、0.5 μlの全血あるいは組織培養細胞)の緩和なアルカリ変性を行なう。次にサンプルを中和し、REPLI-g master mix を添加して30℃でインキュベートする。
REPLI-gテクノロジーを用いて20種類のDNAサンプルを増幅した後、DNA精製せずに3種類のSTR遺伝子座(CSF1PO、TPOX、THOI)を用いたジェノタイピング解析を行なった。結果を非増幅ゲノムDNAについて得られたものと比較した。DNAをポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離し、銀染色により可視化した。2本のバンドをもつレーンは特定のSTR遺伝子座のヘテロ接合を表す一方、1本のバンドをもつレーンはホモ接合体を表している。
Phi 29 ポリメラーゼがDNAテンプレート上を移動し相補鎖を置換する。置換したDNA鎖が複製のテンプレートになり長鎖DNAが高い収量で複製される。
REPLI-gテクノロジーで増幅した44個のサンプルを用いて、47種類のヒト遺伝子座(常染色体ごとに2遺伝子座、X染色体上の2遺伝子座、Y染色体上の1遺伝子座)に関してリアルタイムPCRを行なった。各サンプルは約10,000倍に増幅されたが、遺伝子座間の増幅の偏りは最大でもわずか6倍であった。
様々な量のヒトゲノムDNAを標準的なREPLI-g Midi Kit 反応で増幅し、記載時点で溶液の一部を採取した。スタートサンプル量とは無関係に、50 µlの反応液から増幅されたDNAの収量は約40 µgであった。
REPLI-gテクノロジーで増幅したDNAは精製操作を行なわず、ランダムに選んだ2つの遺伝子座(WIAF-1004およびWIAF-622)のSNPジェノタイピング(TaqMan 解析を使用)に用いた。各アレルが非常に収斂性よくクラスター化するので、ホモおよびヘテロ接合体のジェノタイピングの正確な結果を得ることができる。