QIAGEN Plasmid Plus Kits – プラスミドDNA抽出
最大10 mgのトランスフェクショングレードのプラスミドDNAの最も迅速で簡便な精製用
最大10 mgのトランスフェクショングレードのプラスミドDNAの最も迅速で簡便な精製用

カタログ番号 / ID. 12943
QIAGEN Plasmid Plus Kitsは、最大10 mgの高純度プラスミドDNAをラージスケールで非常に迅速に精製します。 吸引マニホールドを用いて最大24個のサンプルを同時に精製でき、直接の作業時間を短縮できます。溶出量が少ないため、エタノール沈殿を用いることなく高濃度のプラスミドDNAが得られ、すぐに使用できます。さらにQIAGEN Plasmid Plus Kitsは、エンドトキシンレベル低減用の専用の洗浄バッファを含むという特長もあります。精製されたプラスミドは、感受性の高い細胞株へのトランスフェクションなど、さまざまなアプリケーションに最適です。
最適な結果を得るには、本製品をQIAvac 24 Plusと併用することをお薦めします。
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QIAGEN Plasmid Plusテクノロジーは、陰イオン交換テクノロジーと同等の性能および品質を実現します。QIAGEN Plasmid Plusカラム独自の結合ケミストリーにより高純度のプラスミドDNAが安定して精製できます。高収量プロトコールおよび追加のバッファー量もQIAGEN Plasmid Plus Kitsに入っており、RNA、タンパク質、ゲノムDNAなどの汚染物質を含まない高純度のプラスミドDNAを最大10 mg(Giga)、2 mg(Mega)、1 mg(Maxi)、250 µg(Midi)得られます(「 QIAGEN Plasmid Plus Kits(QPP)は高収量を実現」および「 分析クロマトグラム」を参照)。
リポ多糖類またはLPSとして知られているエンドトキシンは、E. coliなどのグラム陰性菌の細胞膜成分であり、プラスミド精製の溶解ステップ中に放出されます。エンドトキシンは非特異的な免疫応答の活性化を引き起こす可能性があるため、トランスフェクション実験のセットアップにおいてコントロールできない変動要素となり、実験結果およびその再現性に影響し、結果の比較および解釈が困難になります。
キットに付属するエンドトキシン洗浄バッファーを利用することにより、バクテリア由来のエンドトキシンレベルを通常1 EU/μg DNA未満に減らすことができます(エンドトキシンレベルは宿主菌株、培養液、細胞密度により変動します。細胞密度が非常に高い場合には、エンドトキシンレベルが多少高くなり、1~3 EU/μg DNAの範囲になることがあります)。このような特性により、精製したプラスミドDNAは感受性の高い細胞株へのトランスフェクションをはじめ、多くのアプリケーションに最適です(図「 QIAGEN Plasmid Plus Kitsを用いた場合のエンドトキシンレベル」、「 さまざまな分離法を用いた際のエンドトキシンレベル」、「 感受性の高い細胞株での効果的なトランスフェクション」を参照)。
QIAGEN Plasmid Plus Kitsはラージスケールのプラスミドを最も簡単に調製するため方法です。QIAGEN Plasmid Plusカラムのデザインおよび独自の結合ケミストリーにより、結合、洗浄、溶出ステップが簡便に行なえます。 この操作により、本キットでは最も高速なラージスケールのプラスミド調製を実現し、MaxiおよびMidi調製にかかる時間は20分です。得られた高濃度のプラスミドDNAは、エタノール沈殿を追加で必要とせず、続くアプリケーションにすぐに使用できます。このように、本キットで得られるプラスミドDNAは、微量の反応容量のみが許されるアプリケーションに最適です。
バッファーの混和が最適に行なわれていることを簡単に視覚的に確認できる色素指示薬LyseBlueも、オプションでキットに含まれています。この試薬により、非効率的な溶解操作およびSDS、ゲノムDNA、細胞残渣の不完全な沈殿を引き起こす一般的な操作ミスを防ぐことができます。この独自のバッファー添加剤は、溶液のシンプルな色変化を通して、最適な溶解操作および溶液の中和を確認でき、収量の増大を実現します。
特徴 | Plasmid Plus Giga Kit | Plasmid Plus Mega Kit | Plasmid Plus Maxi Kit | Plasmid Plus Midi Kit |
|---|---|---|---|---|
| アプリケーション | ほとんどの細胞株のトランスフェクション、クローニング、酵素制限、 in-vitro翻訳/転写、シークエンシング | ほとんどの細胞株のトランスフェクション、クローニング、酵素制限、in-vitro翻訳/転写、シークエンシング | ほとんどの細胞株のトランスフェクション、クローニング、酵素制限、 in-vitro翻訳/転写、シークエンシング | ほとんどの細胞株のトランスフェクション、クローニング、酵素制限、 in-vitro翻訳/転写、シークエンシング |
| 培養液量/出発物質 | 培養液量2500 ml | 培養液量500 ml | 培養液量50~200 ml | 培養液量25~50 ml |
| 最終DNA濃度 | ≥1 µg/µl | ≥1 µg/µl | ≥1 µg/µl | ≥1 µg/µl |
| プラスミドタイプ | プラスミド、コスミド | プラスミド、コスミド | プラスミド、コスミド | プラスミド、コスミド |
| 処理 | 手動(遠心分離および吸入)、同時処理 | 手動(遠心分離および吸入)、同時処理 | 手動(遠心分離および吸入)、同時処理 | 手動(遠心分離および吸入)、同時処理 |
| ランあたりのサンプル(スループット) | ランあたり1~12サンプル | ランあたり1~12サンプル | ランあたり1~24サンプル | ランあたり1~24サンプル |
| 技術 | 先進シリカテクノロジー(非カオトロピック)、エンドトキシン低減 | 先進シリカテクノロジー(非カオトロピック)、エンドトキシン低減 | 先進シリカテクノロジー(非カオトロピック)、エンドトキシン低減 | 先進シリカテクノロジー(非カオトロピック)、エンドトキシン低減 |
| ラン1回あたりの時間 | 50分 | 40分 | 20分 | 20分 |
| 収量 | 最大10 mg | 最大2.5 mg | 最大1 mg | 最大250 µg |
QIAGEN Plasmid Plus Kitsに付属のQIAfilter Cartridgesにより溶解物を迅速に不純物除去できます。不純物除去した溶解物を1ステップでカラムに充填できるため、時間を節約できます。QIAGEN Plasmid Plusカラムに充填した、不純物除去済み溶解物および続く洗浄バッファーの吸引には吸引マニホールド(QIAvac 24 Plusなど)を使用します。メンブレンの洗浄および乾燥後、遠心分離により高濃度DNAが少量ずつ溶出します(フローチャート「 QIAGEN Plasmid Plus操作手順」を参照)。
QIAGEN Plasmid Plus Kitsでは、以下のようなアプリケーションに最適なトランスフェクショングレードのプラスミドDNAを調製できます。
