Strep-Tactin Superflow Plus

• 結合能が3倍増加（最大9 mg/ml）
• 原核生物および真核生物系からの精製に最適
• あらゆる液体クロマトグラフィーシステムでの自動精製が可能
• タンパク質の構造、機能、免疫原性への影響が最小限

小型Strep--tag II（WSHPQFEK）を使用し、Strep-Tactin樹脂で、活性のある天然立体配座タンパク質を高純度に精製できます。さらに、標準化した2ステップ精製手順で、Hisタグと組み合わせて使用できます。Strep-Tactinは、より大規模な精製（最大9 mg/ml樹脂）用のSuperflowクロマトグラフィー樹脂として利用できます。Strep-Tactin樹脂は液体クロマトグラフィーシステムでの自動精製用に充填済みカートリッジでも入手可能できます。

Strep-Tactin Superflow Plusを使用すると、タンパク質を高効率で精製できます（ 図を参照：Strep-Tactin Superflow Plusを用いるStrepタグ付きGFPの効率的な精製、および あらゆる発現系でのStrepタグ付きタンパク質の高度に特異的な検出）。

一方、pQE TriSystem His·Strep TriSystem Vectorは、HisタグとStrepタグで二重にタグ付けしたタンパク質の発現に使用することができ、2ステップ親和性手順で精製されます。Ni-NTAとStrep-Tactinの連続精製ステップは標準化されており、非常に速く、超高純度のタンパク質が得られます。

Strepタグ付きタンパク質は、ストレプトアビジンの人工形態であるStrep-Tactinに高い親和性と特異性で結合します（Strep-Tactinマトリックスのタンパク質結合能表を参照）。洗浄後、低濃度のビオチン（ストレプトアビジンの天然リガンド）またはデスチオビオチン（安定した可逆的に結合するビオチン類似体、図  Strep-TactinへのStrepタグ付きタンパク質の結合とデスチオビオチンを使用する溶出を参照）を用いてタンパク質を溶出します。小型Strep-tag IIでタンパク質を標識すると、原核生物系および真核生物系で発現した組み換えタンパク質の効率的で標準化された精製が可能となり、高純度のタンパク質が得られます。さらに、Strep-tag IIは、EDTAのようなバッファー添加剤がIMACカラムを排除する可能性がある場合など、他のタグが適さないような状況に最適のシステムです。

pQE TriSystem Vector を用いてStrepタグ付きタンパク質を発現させ、Strep-Tactin Superflow Plusアフィニティー精製を用いて細胞溶解物から非常に高い純度で入手します。Strepタグ付きタンパク質はバッチ法または自然落下法で精製できます。あるいは、FPLC対応カラムにStrep-Tactin Superflow Plusを充填し、液体クロマトグラフィーシステムで精製することもできます。Strep-Tactin Superflow Plusは5 mlカートリッジで、FPLC、ÄkTA、BioLogicシステムなどの液体クロマトグラフィーシステムでの自動精製、またはシリンジを用いる手動精製に使用できます。Strep-Tactin樹脂に対応する試薬については、表  Strep-tag Strep-Tactin相互作用に対応する 試薬を参照してください。

タグがC末端にあるため、完全長のタンパク質のみが確実に精製されます。精製プロセスは再現性が非常に高く、毎回同じ高い品質のタンパク質の調製が保証されます。モノクローナルStrep-タグ抗体 を使用して、免疫検出手順でStrepタグ付きタンパク質を高い感度と特異性で検出します。

Strep-Tactin Superflow Plusを使用して、樹脂1 mlあたり最大9 mgのStrepタグ付きタンパク質を効率的に、かつ再現性良く精製できます。精製されたタンパク質は以下の用途に使用できます：

• 機能研究や相互作用研究
• 結晶化スクリーニング
• 構造解析
• 抗体の生成