
人体におけるマイクロバイオームを理解する
ヒトの体は、臓器、組織、細胞、そして共存する微生物群が相互にコミュニケーションを取り合う、精緻なネットワークによって成り立っています。ヒトのマイクロバイオームは、代謝、精神、あるいは生理的な健康を促進することもあれば、逆に悪化させることもあり、これらの微生物コミュニティを解明することは、現代の研究において重要な課題となっています。一方で、ヒトマイクロバイオーム研究は非常に複雑です。体内の各環境はそれぞれ固有であり、そこから分離される試料は、含まれる細菌、真菌、ウイルス、古細菌といった微生物の特性や難処理性にかかわらず、実際の状態を正確に反映している必要があります。こうした課題に対応するため、QIAGENでは専任のマイクロバイオームチームが、高感度で信頼性が高く、かつ使いやすいキット、研究ツール、アッセイの開発に取り組んでいます。これらの製品や、それらを活用して研究を進めるマイクロバイオーム研究者について、以下でご紹介します。
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FAQ
ヒトマイクロバイオームとは?
人体表面や体内に生息する微生物(細菌、古細菌、真菌、ウイルス、真核生物など)は、総称してヒトマイクロバイオームと呼ばれます。これらの微生物は、人体の様々な組織、部位、体液に生息しており、その構成によっては有益な場合も有害な場合もあります。
ヒト腸内マイクロバイオームは健康と疾患において、どのような役割を果たしているのですか?
腸内マイクロバイオームは、ヒトの健康と疾患において極めて重要な役割を果たしており、発達、免疫、栄養に不可欠な要素です。腸内マイクロバイオームと脳や行動との相互作用は、「マイクロバイオータ―腸―脳軸(microbiota–gut–brain axis)」として知られており、これらを結び付ける基盤となる分子メカニズムが、近年徐々に解明されつつあります。腸内マイクロバイオームの恒常性の乱れは、全身性疾患(肥満、糖尿病、がん、アトピー)および腸管関連疾患(過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD))を含むさまざまな病態と関連していることが示されています。


