純度と生物学活性
QIAGEN Resinで調製した核酸は、CsCl密度勾配精製法を2度行って調製した核酸と同等あるいはそれ以上の純度を有しています。QIAGEN-tipを用いて調製したDNAは制限酵素エンドヌクレアーゼ、ポリメラーゼ(Taq DNA polymeraseを含む)、DNAリガーゼ、ホスファターゼ、キナーゼなどでテストされています。トランスフェクション、トランスフォーメーション、シークエンシング、クローニング、in vitro転写および翻訳のようなアプリケーションで最適な効果が得られます。
容量および回収率
QIAGEN-tipの名称は、精製したpUC18 DNAを用いて決定した二本鎖プラスミドDNAのカラムへの結合容量(μg)を示しています。例えばQIAGEN-tip 100のプラスミドDNA結合容量は100 μgです。QIAGEN Resin は様々な核酸分類用に多種の結合容量を持っています。たとえばRNA用QIAGEN Resin はプラスミドDNA用の約2倍の結合容量を持っています。一方、ラムダファージ、コスミド、ゲノムDNAのような大きいサイズの核酸では、プラスミドDNA結合容量よりわずかに低くなります。QIAGEN Resinの結合容量と調製される核酸サイズの関係は、予想される収量を計算する際に考慮しなければなりません。
安定性
QIAGEN Resin は平衡化後6時間まで安定です。6時間以上たつと、樹脂の分離特性は変化し始め、効果がなくなります。最初の溶出後、Buffer QBTでQIAGEN-tipを再平衡化して6時間以内に同じサンプルでもう一度使用できます。QIAGEN Resin はSDSのような陰イオン性界面活性剤の存在下あるいはpH 4.0以下では機能しません。
バッファー
QIAGEN Resinの結合、洗浄、溶出条件はpH に強く影響されます。図 "
QIAGEN Resinからの各種核酸溶出の際のpHと塩濃度の関係" には様々なタイプの核酸溶出に必要な塩濃度に及ぼすpHの影響を示しています。ある塩濃度でバッファーが適切なpH値から外れると、目的の核酸のロスが生じます。MOPS、リン酸ナトリウム、Tris•Clおよび酢酸ナトリウムのようなバッファーは指示されたpHで使用します。MOPS (3-[N-morpholino]propanesulfonic acid, pKa 7.2)はpH 7.0でリン酸ナトリウム、Tris•Clおよび酢酸ナトリウムよりも強い緩衝作用を持つためにQIAGENプロトコールではよく使用します。SDSやその他の陰イオン性界面活性剤は、陰イオン交換基との競合により核酸がQIAGEN Resinに結合するのを阻害します。サンプル調製にSDSを使用する際は、カラムにアプライする前に酢酸カリウム沈殿あるいはアルコール沈殿のステップにより、サンプルからSDSを除去します。SDS除去は本マニュアルに記載されているQIAGENプロトコールに組み入れられています。