Cat. No. / ID: 208652
QuantiNova Pathogen +IC Kitは、配列特異的プローブを用いて病原体核酸を高感度かつ迅速なリアルタイム (RT-) PCRで検出するように設計されています。このキットには、ユーザーが調べたい病原体ターゲット(ウイルス、細菌、真菌など)とQuantiNova Internal Control (IC)RNAまたはDNAの4プレックスリアルタイム検出用試薬が含まれています。ICとアッセイの両方が、抽出または増幅コントロールとして使用できるように含まれているので、陰性検出結果を正しく解釈できます。さらに、迅速ですぐに使用できるキットにより、一連のワークフローが、自動化され、室温での反応セットアップが可能であり、取り扱いと安全基準を向上させる視覚的ピペッティングコントロールにも対応しています。マスターミックスは2~8℃で保存でき、研究活動において非常に便利です。
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QuantiNova Pathogen +IC Kitは、マルチプレックス時に感度を損なうことなく、広い直線範囲でウイルスRNAまたはDNAターゲットとQuantiNova Internal Control (IC)を同時に検出することができます。このプロトコールは、多くのサイクラーで信頼性の高い超高速サイクリング実験を行えるように開発されました。病原体ターゲットとIC RNAまたはDNAを組み合わせて増幅すると、陰性結果の正しい解釈が保証され、実験における解釈ミスを可能な限り避けることができます。付属のICは核酸精製や増幅プロセスのモニターに使用でき、視覚的ピペッティングコントロールにより、手動またはロボットによるピペッティング後の目視チェックが可能になります(図 ピペッティングコントロールによる正確な反応セットアップ参照)。独自の二段階ホットスタートにより、酵素反応の性能を損なうことなく、室温で手動または自動の反応セッ トアップを行うことができます(図 新しいQuantiNova二段階ホットスタートメカニズムの原理参照)。QuantiNova Pathogen +IC Kitは阻害剤存在下でも堅牢であり、変性したプライマー/プローブの使用が可能です。このキットは迅速で内部コントロールによって制御されたマルチプレックスqPCR実験を行うこと可能であり、ワークフローの効率と信頼性を高めます。
陰性結果の正しい解釈を通じて実験結果の解釈ミスの回避を向上させることができるように、QuantiNova Pathogen +IC Kitには、ユーザーが調べたい病原体ターゲットのマルチプレックスリアルタイム検出用試薬が内部コントロールとともに含まれています。ターゲット遺伝子とコントロール遺伝子を同じ反応で増幅することによって起こり得る取り扱いエラーが最小限に抑えられ、信頼性が向上します。付属のICを使用して増幅が成功したか(PCR阻害物質の影響など)確認することや、核酸精製の前にサンプルに添加して精製プロセスの効率とPCRまたはRT-PCR増幅の両方の反応をコントロールすることができます。リアルタイムPCRと1ステップRT-PCRを同じプロトコールで同時に実行することができます。また、このキットは二段階ホットスタートを使用しています(図 新しいQuantiNova二段階ホットスタートメカニズムの原理参照)。これには、50°CでのHotStaRT-Script逆転写酵素と95°CでのPCRポリメラーゼ両方の熱媒介活性化が含まれます。低温では、HotStaRT-ScriptがRT-Blocker分子と複合体を形成し、不活性化状態を維持します。50°Cではこの複合体は解離し、活性のあるHotStaRT-Script酵素が放出されます。QuantiNova DNA Polymeraseは、QuantiNova Antibodyと新しい添加剤であるQuantiNova Guardによって不活性状態に保たれ、複合体を安定化させます。このように、ホットスタートによって反応が厳密に制御され、非特異的にアニーリングされたプライマーやプライマー–ダイマーの伸長を防ぐことができます。温度を95°Cまで上げると2分以内に、QuantiNova AntibodyとQuantiNova Guardが変性し、QuantiNova DNA Polymeraseが活性化され、PCR増幅反応が可能になります。この独自の二段階ホットスタートにより、反応セットアップは室温で少なくとも1時間は安定した状態を保つことができ、アーチファクトの増幅を防ぐとともに、自動化反応のセットアップも容易になります。
さらに、キットに付属のマスターミックスには不活性の青色色素が含まれており、これは、逆転写やリアルタイムPCR反応を阻害しませんが、チューブやウェル内の視認性に寄与します。QuantiNova Yellow Template Dilution Bufferには不活性の黄色色素が含まれています。QuantiNova Yellow Template Dilution Bufferで希釈したテンプレート核酸をマスターミックスに添加すると、溶液の色が青色から緑色に変化し、正しいピペッティングと反応のセットアップを視覚的に確認することができます(図 内蔵ピペッティングコントロールが示す正確な反応セットアップ参照)。マスターミックスには、K+イオンとNH4+イオンがバランスよく配合されているほか、独自の合成Factor MPが含まれており、これらがともに、プライマーとプローブの核酸テンプレートへの安定的かつ効率的なアニーリングを促進するため、マルチプレックス反応であっても高いPCR効率が得られます(図 安定的かつ効率的なアニーリングを促進する独自のマルチプレックスPCRバッファー参照)。特別に開発されたPCRバッファーにはQ-Bondが含まれており、変性、アニーリング、伸長時間を大幅に短縮します(図 アニーリング中の高速サイクリングのメカニズム参照)。キットに付属のQuantiTect Nucleic Acid Dilution Bufferは、希釈および反応セットアップ時にRNAおよびDNAスタンダードを安定化し、チューブやピペットチップなどのプラスチック表面での核酸のロスを防ぎます。マスターミックスは2–8° Cで最長12ヶ月間保存でき、反応は室温で少なくとも1時間は安定しているため、自動化されたプロトコールにも便利です。